普及版 字通 「嗔」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] シン・テン
[字訓] いかる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞は死(てんし)者の象。不幸な枉死者が、目を瞋(いか)らして嗔(いか)る形。〔説文〕二上に「气なり」とし、「詩に曰く、振嗔嗔たり」と〔詩、小雅、采〕の句を引く。今の〔詩〕に「振(てんてん)」に作り、は鼓の音。字の本義は瞋り怨むことにあり、それで「鎮魂」のための呪儀が行われた。眞声の字はおおむねその呪儀に関している。

[訓義]
1. いかる。
2. 塡・と通じ、鼓の音。
3. 鼓の音の盛んなさま、気のさかんなさま。
4. 瞋と通用する。

[古辞書の訓]
名義抄〕嗔 イカル語彙は瞋字条参照。

[熟語]
嗔恚嗔怨嗔訶嗔怪嗔喝嗔嫌嗔詬・嗔視嗔心・嗔嗔怒嗔忿嗔憤嗔目

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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