嘉瀬橋(読み)かせばし

日本歴史地名大系 「嘉瀬橋」の解説

嘉瀬橋
かせばし

[現在地名]佐賀市嘉瀬町大字中原字天草江

長崎街道の嘉瀬川に架けられた橋。ケンペルが元禄四年(一六九一)に江戸へ向かう途中この橋を渡っているが、長さは一五〇歩と記し、帰路では「泥炭を敷き詰めた一二〇歩の橋」と表現している(江戸参府旅行日記)牛津うしづの商家野田家の野田家日記にも嘉瀬橋の記録があり、安永九年(一七八〇)に「加セの大橋懸ル」と記され、文政八年(一八二五)の五月二六日には架替えが行われて新しい橋の渡初めがあり、藩主の「御名代より渡らせられ、見物人夥シ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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