デジタル大辞泉 「嘖ふ」の意味・読み・例文・類語 ころ・う〔ころふ〕【×嘖ふ】 [動ハ四]《しかる意の「嘖こる」に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「こらふ」の音変化か》声をあげてしかる。「誰そこの我がやど来呼ぶたらちねの母に―・はえ物思ふ我を」〈万・二五二七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「嘖ふ」の意味・読み・例文・類語 ころ・うころふ【嘖】 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 声をあげてしかる。しかりつける。叱責(しっせき)する。[初出の実例]「時に、道臣命、審(つまひらか)に、賊害(あたなふ)之心有ることを知りて、大きに怒り誥(たけ)び嘖(コロヒ)て曰はく」(出典:日本書紀(720)神武即位前戊午年八月(北野本室町時代訓))嘖ふの補助注記上代特有の語であり、しかも用例はごく限られている。動詞「こる(嘖)」の未然形に助動詞「ふ」のついた「こらふ」の転じた語かといわれているが、なお検討の余地がある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例