四つの緒(読み)ヨツノオ

デジタル大辞泉 「四つの緒」の意味・読み・例文・類語

よつ‐の‐お〔‐を〕【四つの緒】

《4弦であるところから》琵琶びわ異称
「―に思ふ心を調べつつ弾き歩けども知る人もなし」〈兼盛集

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精選版 日本国語大辞典 「四つの緒」の意味・読み・例文・類語

よつ【四つ】 の 緒(お)

  1. 琵琶(びわ)の異称。ふつう、四弦であるところからいう。
    1. [初出の実例]「びはのほうし。よつの緒に思ふ心を調べつつひきありけども知る人もなし」(出典:類従本兼盛集(990頃))
  2. 輿や牛車(ぎっしゃ)などの箱の鴨居(かもい)の下から簾の縁に沿って垂らした四本の紐。大納言・中納言以下の者が用いた。
    1. [初出の実例]「大中納言参議等四緒此外有上革五緒如例」(出典:蛙抄(15C中か)八)
  3. (よろい)の左右の袖の化粧の板の前後につけた受緒(うけお)懸緒(かけお)総称

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