受緒(読み)ウケオ

デジタル大辞泉 「受緒」の意味・読み・例文・類語

うけ‐お〔‐を〕【受緒】

よろいの袖についていて、鎧を肩上わたがみ手先茱萸ぐみ管状金具)につなぐ緒。
矢のえびらうつぼなどにつけて、掛緒かけおと合わせて結ぶ緒。

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精選版 日本国語大辞典 「受緒」の意味・読み・例文・類語

うけ‐お‥を【受緒】

  1. 〘 名詞 〙(わな)または紐にかけて結び合わす一方の紐。羂や掛緒(かけお)を受けて結ぶ。
    1. (イ) 鎧の冠板(かむりのいた)前方の袖についている緒の一種。綿上(わたがみ)の手先の茱萸(ぐみ)につける化粧の板前方の緒。⇔掛緒。〔本朝軍器考(1722)〕
    2. (ロ) 矢の容器である箙(えびら)、空穂(うつぼ)の類を腰にあてて外側からめぐらす緒。掛緒と合わせて結ぶ。〔就弓馬儀大概聞書(1464)〕
  2. 緒や紐などを通す耳、または紐通しの穴(日葡辞書(1603‐04))。

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