四の二(読み)シノニ

デジタル大辞泉 「四の二」の意味・読み・例文・類語

し‐の‐に【四の二】

二つさいころを振って、四と二とが同時に出ること。
「六」をしゃれていう語。
新井の宿の馬方本名六蔵、替へ名は―」〈浄・百日曽我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四の二」の意味・読み・例文・類語

し【四】 の 二(に)

  1. ばくち双六(すごろく)で、二つのさいころに四と二が同時に出ること。
    1. [初出の実例]「五六のやう成るばうさい棒にて、こんみぢんに打付られて、其儘寔にて四の二けり、四の二けり」(出典:波形本狂言・双六(室町末‐近世初))
  2. ( 四と二とを合わせた数が六というところから ) 「六」をしゃれていう語。
    1. [初出の実例]「新井の宿の馬方、本名は六蔵、替へ名は四の二」(出典:浄瑠璃・百日曾我(1700頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android