…生没年不詳,村田姓と推測されるが確証はない)は〈茶屋〉を設け,公家たちに深い感動を与えた。それは〈山居之躰〉とか〈市中之隠〉(《二水記》)と評されていたが,宗珠らの茶が〈四畳半敷六畳敷,おのおの興行〉(《宗長手記》)とあることから,宗珠の茶屋には新しい座敷の茶の構えが導入されていたとも考えられるが,建築的には茶屋と同様であったろう。茶の湯が自由な遊びから世俗性を超克し,精神性の深い〈一座建立〉の世界を目ざすにしたがい,茶室もしだいに閉鎖的な空間のなかに密度の高い意匠と緊張感に富む構成を追求するようになり,茶室は茶屋から分離して独自の成長を遂げるにいたった。…
※「四畳半」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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