最新 地学事典 「四軸型回折計」の解説
よんじくがたかいせつけい
四軸型回折計
fourcircle diffractometer
回折法により結晶構造を決定するための積分回折強度データを測定するための装置の一種。正式には四軸型単結晶自動回折計という。または単結晶用ディフラクトメーターとも。X線や中性子回折に用いられる。結晶の方位を決めるゴニオメーターと回折強度を測定する計測系とで構成。ゴニオメーターは,試料結晶の任意の結晶面での回折の条件を満足させうるように,試料を試料位置で交差する3軸(ω,χ,φ軸)のまわりで適切な角度だけ回転させることができる。結晶からの回折線は,ω軸と一致はしているが,独立に制御できる第4軸(2θ軸)のまわりに回転できる計数管により捉える。この計数管を,半固定の一次元,二次元の検出計や,半導体検出計に置き換えて利用する例も多い。χ,φ軸を固定し,ω=θの関係を保ってω,2θ軸を走査し測定すれば,ブラッグ-ブレンターノ(Bragg-Brentano)配置による粉末回折計での測定の動きと同じ。代表的なゴニオメーターとして,Eulerian cladle型と形がKに似ているKappa軸型がある。
執筆者:堀内 弘之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

