改訂新版 世界大百科事典 「回分プロセス」の意味・わかりやすい解説 回分プロセス (かいぶんプロセス)batch process 乾燥,反応,食品加工など原料が変化していく過程を,原料を動かさず時間的変化として実現するプロセス。これに対し,原料を動かして空間的変化として実現させるプロセスが連続プロセスcontinuous processである。連続式はプロセスの状態が定常的であるのに対し,回分式ではプロセスの状態が時間的に変化する。そのため,連続式にくらべ自動化がむずかしく,プロセスの管理,運転に人手を要する。歴史的には回分式が最初で,処理量が大きくなると,連続式に移るのが一般的傾向である。しかしロボットの発達により,回分式のまま自動化することも容易になった。執筆者:西村 肇 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by