回茶(読み)かいちゃ

精選版 日本国語大辞典 「回茶」の意味・読み・例文・類語

かい‐ちゃクヮイ‥【回茶】

  1. 〘 名詞 〙 茶道で、茶の味を試す方法三種の茶のうち一服を飲み、他を推量すること。十服茶(じゅうふくちゃ)貢茶(こうちゃ)
    1. [初出の実例]「先日順事回茶。予、長資朝臣沙彌行光等為当番、一献等申沙汰」(出典看聞御記‐応永二三年(1416)二月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の回茶の言及

【闘茶】より

…中国宋から渡来し,鎌倉末期から室町中期にわたって爆発的な人気をよんだ茶会の形式の一つ。回茶とも貢茶とも別称されることがある。本茶〈栂尾(とがのお)茶〉と非茶〈それ以外の産地の茶〉とを飲み分け,点数をつけながら賭物(かけもの)を取り合う一種の博奕(ばくち)であるため,茶勝負とか茶湯勝負ともいわれた。…

※「回茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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