固有幅(読み)コユウハバ

化学辞典 第2版 「固有幅」の解説

固有幅
コユウハバ
natural line width

自然幅ともいう.励起状態にある原子分子は,しばしば発光してより安定な状態に遷移するが,励起状態には寿命があるので,時間とエネルギーの間の不確定性によって,発光の線スペクトルに幅が生じる.これを固有幅という.ほかの原子や分子との衝突による衝突幅,温度に依存するドップラー幅などと違って,励起状態の固有な性質による幅である.吸収の線スペクトルでも同じことが起こる.[別用語参照]不確定性原理

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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