固相重合(読み)コソウジュウゴウ

化学辞典 第2版 「固相重合」の解説

固相重合
コソウジュウゴウ
solid state polymerization

固相で進行する重合のこと.重合は,
(1)熱,
(2)光または放射線照射
(3)触媒
などを用いて行われる.それぞれの例としては,
(1)p-ベンズアミドスチレンp-アセトアミドスチレンなどの重合,
(2)スチレン酢酸ビニルトリオキサンなどの重合,
(3)BF3,SnCl4によるトリオキサンの重合,
などが知られている.固相共重合の例もいくつか知られている.一般に,固相重合においては,単量体結晶構造による影響が大きく,また液相重合とは異なる特徴および重合体を与える.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android