国主明神社跡(読み)くにぬしみようじんしやあと

日本歴史地名大系 「国主明神社跡」の解説

国主明神社跡
くにぬしみようじんしやあと

[現在地名]久居市中村町

なか村の南方山地に鎮座していた神社。祭神国主明神は一志郡の主と言伝える。文化七年(一八一〇)二月の神社并神職別当調書上帳(中村区有文書)に中村と大鳥おおどり村との氏神であり、毎年六月一六日を祭礼とした旨を記す。明治一二年(一八七九)の神社取調書(同文書)に「中村字国主谷、村社射山神社」と社名を記しているのは、当社を「延喜式」神名帳の「射山神社」に比定するために、鎮座地を「マイ山」(おそらく「前山」)と称したことから、これに「真射山」の字をあて、社名にこじつけたものとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android