国令(読み)こくれい

日本歴史地名大系 「国令」の解説

国令
こくれい

七冊 松原基編

成立 天明八年

原本 京都大学法学部

解説 松江藩の法令集。首巻・正編・後編の三部からなる。正編は承応二年から元禄一五年までの法令であるが、年を経て閲読するのが煩雑になったため、松原基が士・農・工商の三部に改編し、各部を編年体に集録し直した。首巻・後編は松原が編集した。首巻は寛永一〇年から慶安二年に至る承応以前の旧令を編集し、後編には元禄一三年から天明七年までの法令がまとめられている。本書によって松江藩の松平家初代直政から七代治郷の前半までの藩の政令大要を知ることができる。全七冊の内訳は首巻(序・凡例・補遺)一冊、正編・後編はそれぞれ士・農・工商の三部からなる六冊。編者には本書のほかに「消暑漫筆」「学則考」などの編著書がある。島根県立図書館には藩儒雨森家を経て同館に伝わったと思われる写本がある。

活字本 「近世藩法資料集成」第三巻に「松江藩出雲国国令」として所収。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「国令」の読み・字形・画数・意味

【国令】こくれい

国の政令。

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