国家保安法(読み)こっかほあんほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国家保安法」の意味・わかりやすい解説

国家保安法
こっかほあんほう

韓国政府成立直後の 1948年に制定され,80年末の反共法廃止に伴い全面的に改定された反国家活動取締法。反国家団体の結成加盟破壊活動,スパイ行為などを禁止し,違反者には死刑を科すこともできる。ほかに,反国家団体の支配地域 (北朝鮮) への往来禁止 (違反者には 10年以下の懲役) ,反国家団体とその活動に対する称賛支援の禁止 (同7年以下の懲役) ,反国家団体員との会合通信の禁止 (10年以下の懲役) などが規定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android