国教会(読み)こっきょうかい

精選版 日本国語大辞典 「国教会」の意味・読み・例文・類語

こっきょう‐かいコクケウクヮイ【国教会】

  1. 〘 名詞 〙 国主領主首長とするプロテスタント教会制度。宗教改革後のドイツ・プロテスタント諸侯国で成立した領邦教会が、その後ヨーロッパ諸国の新教地域で、多少相違を示しながら、それぞれの国教会制へと展開したもの。デンマークノルウェースウェーデンフィンランドの北欧諸国におけるルーテル教会やイギリス聖公会が、その典型

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の国教会の言及

【宗教改革】より

…このいわゆるアウクスブルクの宗教和議により,ルター派は帝国内におけるカトリックとの同権を認められたが,両宗派を選択する権利が諸侯と帝国都市当局のみに与えられた事実からもわかるように,この取決めは領邦教会制の法的な是認を意味していた。プロテスタントの主権者がその領域内の教会財産・修道院領を接収し,教会統治権を掌握する,このような国教会体制は,ドイツのほか,ルター主義を受け入れた北欧の諸王国においても実現された。
[カルビニズムの登場]
 アウクスブルクの宗教和議とほぼ同じころ,スイスのジュネーブでは,カルバンによる宗教改革が最終的に勝利していた。…

※「国教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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