国立国会図書館分類表(読み)こくりつこっかいとしょかんぶんるいひょう(その他表記)National Diet Library Classification(NDLC)

図書館情報学用語辞典 第5版 「国立国会図書館分類表」の解説

国立国会図書館分類表

国立国会図書館が同館の蔵書用に作成した一般分類表.社会科学A~F,人文科学G~K,科学技術M~S,総記事項U,形式類等V~Zの順序にローマ字1字または2字に1~999の数字を組み合わせる記号法を採用する.議会資料B,法令資料C,古書・貴重書W,児童書・特殊資料等Y,逐次刊行物Zの形式類が体系に含まれている.主題によらない7部門(B,C,V,W,X,Y,Z)を除く各部門の冒頭レファレンスブックなどを位置付けるが,共通補助表はない.政治・法律・行政A~Cには7種の附表を備える.1967(昭和42)年に全部門の分類表が完成し,1969(昭和44)年から全面的に使用されている.その後,改訂版が1987(昭和62)年に刊行された.その後の改正を反映した最新版は,2003(平成15)年より国立国会図書館のホームページで公開されている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国立国会図書館分類表の言及

【図書分類法】より

…これは,19世紀末100万を超える蔵書をかかえた議会図書館では,もはや先のベーコンの学問分類を基礎としたものでは充足できず,むしろコントの学問体系にヒントを得て,列挙式にアルファベット(I,O,W,X,Yを除く)と序数との組合せを用いている。なお,1963‐68年刊行の日本の《国立国会図書館分類表National Diet Library Classification》(略号NDL)は,記号法としてA~Zのアルファベットの1字ないし2字と1~999の数字の組合せによる非十進方式をとっている。 以上のような図書の主題に見合った出来合いの分類項目に当該図書をあてはめてゆく方式とは違って,その書名構造を分析することによって,複合書名のようなものもとらえる側面(ファセット)に従って分類記号をそれぞれ構成してゆく方法をとるものに,インド人ランガナータンShiyali Ramanrita Ranganathan(1892‐1972)の創案(1933)にかかる〈コロン分類法Colon Classification〉(略号CC)がある。…

※「国立国会図書館分類表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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