(読み)もやい

精選版 日本国語大辞典 「舫」の意味・読み・例文・類語

もやい もやひ【舫】

〘名〙 (動詞もやう(舫)」の連用形名詞化) 船をつなぎとめること。船と船をつなぎ合わせること。また、そのための綱。むやい。もや。
太平記(14C後)一四「流れ淀たる浪に筏の舫(モヤヒ)を押切られて」
[補注]御伽草子梵天国(室町時代物語集所収)」に「ひかり物とびちがひて、卅そうのふねの、もあひのつなをふききって」と「もあい」と書かれた例がみられる。

もや・う もやふ【舫】

〘他ワ五(ハ四)〙 船を綱で他の船につなぎ合わせたり、岸のくいなどにつないだりする。船をつなぎとめる。むやう。〔名語記(1275)〕
夫木(1310頃)八「流れやらでつた入江にまく水は船をぞもやふ五月雨の比〈西行〉」

もあい もあひ【舫】

〘名〙 ⇒もやい(舫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ダイビング用語集 「舫」の解説

船を陸地につなぎとめることや、船と船をつなぎ合わせること。もしくはそのためのロープのことを言う。

出典 ダイビング情報ポータルサイト『ダイブネット』ダイビング用語集について 情報

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