国際テレックス(読み)こくさいテレックス

改訂新版 世界大百科事典 「国際テレックス」の意味・わかりやすい解説

国際テレックス (こくさいテレックス)

世界的に統一された規格テレプリンターという端末機器を用い,1分間50ボー(66語/min)という統一された伝送速度で,原理的には世界に約100万台使われているいずれの端末とも交信できる,記録通信面での基本的交換型サービスである。日本からも国際回線を通して世界200対地と通信できる。日本国内ではKDD(国際電信電話株式会社)の直接の加入端末(5単位の国際規格)の加入のほか,日本電信電話公社の国内加入電信端末(6単位のカタカナ・タイプ)のうち,国際利用登録をしたものの加入からも利用できる。音声通信面での基本的交換型サービスである電話と同様,相手端末とのテレプリンターによる対話が可能なサービスであるが,国際通信の場合,相互の間に時差があり相手が不在の場合が多く,また通常送信文を前もってテープに鑽孔して機械的に送信するため,実際にはほとんどの場合,一方的な送込みの形で利用されている。通信料金は対地により1分間600~900円で,1語当りにすれば国際電報の1/5以下の料金となる。
テレックス
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