KDD(読み)けーでぃーでぃー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「KDD」の意味・わかりやすい解説

KDD
けーでぃーでぃー

日本の通信会社。第二次世界大戦後、国際通信の民営化を図ることになり1953年(昭和28)国際電信電話株式会社として設立された。1955年には、従来各地に分散していた電報・電話の中央局を集中する総合局(国際通信センター)を建設し、翌年国際テレックスを開始。1964年にはアメリカの通信会社AT&Tと協力して太平洋横断ケーブルを開通させ、67年から衛星通信を開始するなど、広帯域通信網を建設して電報・電話の自動化、即時化を進める一方、国際ファクシミリ電報業務(1972)など新サービスも追加した。1974年には32階建てのKDDビル(東京都新宿区)を完成し、以降、国際ダイヤル通話、国際テレックス電子交換システムを実現したほか、デジタル衛星通信技術、海事衛星通信技術など通信技術の多様化を図ってきた。1998年(平成10)7月から国内電話サービスを開始し国際通信専門会社から脱皮、同年12月には日本高速通信(テレウェイ)と合併社名を国際電信電話からKDDに変更した。さらに2000年4月、第二電電(DDI)と携帯電話会社の日本移動通信(IDO(イドー))との合併に正式調印した。2000年10月に正式発足した新会社はDDIを存続企業とし、新社名はディーディーアイとしていたが01年4月ケイディーディーアイと、さらに02年11月にはKDDIと改称した。合併後の連結売上高は3兆円を超え、日本電信電話NTT)に次ぐ規模の巨大通信会社が誕生した。合併前、1999年時点のKDDの資本金は405億円。

[中村清司]

『KDD社史編纂委員会編纂『KDD社史』(2001・KDDIクリエイティブ)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「KDD」の意味・わかりやすい解説

KDD
ケーディーディー

「ケイディディ」のページをご覧ください。

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