国際体制論(読み)こくさいたいせいろん(その他表記)Theory of international regimes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際体制論」の意味・わかりやすい解説

国際体制論
こくさいたいせいろん
Theory of international regimes

既存の諸国際機構の存在理由や特定の問題領域,たとえば軍備管理軍縮問題をめぐって米ソ間で成立している秩序を説明する概念スタンフォード大学のクラスナー教授らの共同研究の成果として"International Organization"誌に国際体制に関する論文集が掲載されて以来,用いられるようになった。クラスナーによると国際体制は「国際関係の特定領域においてアクター (行為主体) のさまざまな期待が収斂する暗黙的ないし明示的な原則規範,ルール,意思決定手続の総体」をさすものとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android