コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

軍備管理 ぐんびかんり arms control

翻訳|arms control

6件 の用語解説(軍備管理の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍備管理
ぐんびかんり
arms control

軍備を規制,制限,凍結,削減するなど管理することによって無制限軍拡競争を抑制し,国際社会の安定を維持するためにとられる措置。軍備削減第一義とする軍縮と区別される。第2次世界大戦後における核兵器,化学・生物兵器ミサイルなど大量破壊兵器の出現を背景に,1960年代にアメリカを中心にして,軍備の安定的均衡の追求によって世界の平和と安全の維持をはかろうとする考え方が生れた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

軍備管理

軍備の開発、製造、実験、移動、配備、使用、及び危機回避措置や信頼醸成措置についての国際的に合意された規制と管理。部分的核実験禁止条約核不拡散条約、米ソホットライン設置など、1980年代半ば以前の協定の大部分は軍備管理に属する。軍備管理は、軍縮と似た面があり混同される。しかしこの言葉が、米国などで60年代以降に広く用いられたのは、(1)米ソの体制対立と軍事的対峙は変わらないことを前提に、互いに軍備を部分的に規制すること、(2)軍事大国のみが世界秩序を維持・管理する資格と軍備をもつことを前提に、核不拡散などで他の諸国の軍備を抑制することは、大国共通の利益だという考えに基づく。このように軍備管理は、軍事大国の軍備の大幅削減は不可能、不適当との判断に立ち、軍拡を排除しない場合が少なくない。冷戦後は、大量破壊兵器の拡散防止、拡散後の対処などが焦点。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ぐんび‐かんり〔‐クワンリ〕【軍備管理】

戦争の勃発や拡大を防ぐために行われる軍備の規制・抑制。軍備の縮小に限らず、部分的な軍備拡張の措置も含まれる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ぐんびかんり【軍備管理 arms control】

軍備の開発,実験,生産,配備,使用などについて,国際的に合意された一定の規制を加えること。1960年代におもにアメリカで用いられるようになった核抑止理論である。この考えの背景には,米ソの基本的対立を前提とした,軍備の削減は不可能であるとの現実的認識がある。すなわち,軍備を肯定したうえで,互いの軍備をチェックすることによって,奇襲攻撃の阻止,偶発攻撃の防止を図り,理性的判断をし,戦争を回避しようとするものである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ぐんびかんり【軍備管理】

偶発戦争や紛争を抑止するために、軍備の開発・配備・運用などに規制を加えること。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軍備管理
ぐんびかんり

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の軍備管理の言及

【軍縮】より

…したがって〈軍備規制〉という観念は,一方で軍備競争防止のための規制を念頭におきながら,他方で軍備が少なすぎることのないような規制をも含意している。
[軍備管理]
 これに一見類似した観念として,1960年代からアメリカを中心に広く用いられるようになった〈軍備管理arms control〉がある。国連憲章でいう〈軍備規制〉は,五大国とくに米ソの基本的一致が続くという前提に立ち,そうした協調関係にある米ソが軍事的に強力であることが世界平和の維持に必要だという考えに基づいていた。…

【安全保障】より

… そこで,安全保障の概念を拡大して,核抑止をとりまく状況の打開が求められるようになった。パルメ委員会による〈共通の安全保障〉概念が唱道され,安全保障の達成には,平和な世界をつくるための軍備管理をふくむ外交的努力が不可欠の要件となった。しかしそのためには,外交的努力の意図とそのための信頼醸成措置を基礎にすえた能力とが確立していなければならない。…

【軍縮】より

…したがって〈軍備規制〉という観念は,一方で軍備競争防止のための規制を念頭におきながら,他方で軍備が少なすぎることのないような規制をも含意している。
[軍備管理]
 これに一見類似した観念として,1960年代からアメリカを中心に広く用いられるようになった〈軍備管理arms control〉がある。国連憲章でいう〈軍備規制〉は,五大国とくに米ソの基本的一致が続くという前提に立ち,そうした協調関係にある米ソが軍事的に強力であることが世界平和の維持に必要だという考えに基づいていた。…

※「軍備管理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

軍備管理の関連キーワード軍備縮小実験炉核軍縮軍備拡張再軍備配備非核アームズコントロールSM3非核化

今日のキーワード

太陽系外惑星

太陽以外の恒星を回る惑星。その存在を確認する方法として、(1)惑星の重力が引き起こす恒星のわずかなふらつき運動を、ドップラー効果を用いて精密なスペクトル観測により検出する、(2)惑星が恒星の前面を通過...

続きを読む

コトバンク for iPhone

軍備管理の関連情報