国際無線通信諮問委員会(読み)こくさいむせんつうしんしもんいいんかい

改訂新版 世界大百科事典 「国際無線通信諮問委員会」の意味・わかりやすい解説

国際無線通信諮問委員会 (こくさいむせんつうしんしもんいいんかい)
Comité consultatif international de radiocommunications[フランス]

国際連合の専門機関の一つである国際電気通信連合の常設機関の一つ。略称CCIR。その任務は,無線通信に関する技術や運用上の問題について研究し,勧告を作成することであり,研究のテーマは,電波天文,電波の伝わり方などの基礎的な研究から,宇宙通信,放送,移動通信などの実際的な業務に関するものまで,広範囲にわたっている。CCIRにおける研究は3~4年を一くぎりとして総会において勧告などのかたちで発表され,各国の定める無線設備の技術基準のなかに取り入れられるなど,有効に利用されている。日本は1929年のCCIR創設以来,積極的にその活動に参加してきており,現在,郵政省をはじめ日本電信電話株式会社,国際電信電話株式会社,日本放送協会,日本民間放送連盟および日本電子機械工業会が参加している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国際無線通信諮問委員会の言及

【国際電気通信連合】より

…ITU‐Rにおける研究は2年をひとくぎりとして総会において勧告などのかたちで発表され,各国の定める無線設備の技術基準の中に取り入れられるなど,有効に活用されている。日本は,1929年のITU‐Rの前身であるCCIR(国際無線通信諮問委員会)創設以来,積極的にその活動に参加してきており,郵政省をはじめ日本電信電話株式会社,国際電信電話株式会社,日本放送協会,日本民間放送連盟および日本電子機械工業会が参加している。【谷川 潤一】
[電気通信標準化部門Telecommunication Standardization Sector]
 略称ITU‐T。…

※「国際無線通信諮問委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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