国際移動通信衛星機構(読み)こくさいいどうつうしんえいせいきこう(英語表記)International Mobile Satellite Organization

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際移動通信衛星機構
こくさいいどうつうしんえいせいきこう
International Mobile Satellite Organization

通信衛星システム「インマルサット」による移動体通信を管理する国際機関。略称IMSO。本部はロンドンに置かれている。前身の国際海事衛星機構INMARSAT(インマルサット)=International Maritime Satellite Organization)は、海上の安全確保のための静止衛星を利用した船舶通信サービスの提供を目的として、政府間条約により1979年7月に設立され、1982年にサービスを開始した。その後、船舶のみならず、航空機や陸上移動体にもサービスを提供することとなったことから、1994年12月の第10回締約国総会において現名称に変更。さらに、民間企業による衛星通信事業への参入や競争激化等の環境の変化に対応し、1998年4月の第12回締約国総会において機構改革を採択し、事業部門を民営化することが決定された。これを受けて、1999年4月から、通信衛星「インマルサット」の運用とそれによる通信回線の提供は民間会社としてのインマルサットInmarsat plcに移管された。IMSOは引き続き政府間組織として、インマルサットによる公的業務の提供を監督することとなった。IMSOの組織は締約国総会、諮問委員会、事務局から構成される。締約国総会は最低2年に1回、諮問委員会は最低1年に2回開催される。2010年末時点の加盟国は94か国。日本は設立当初からの加盟国である。[高橋陽一]

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