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静止衛星 せいしえいせいsynchronous satellite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

静止衛星
せいしえいせい
synchronous satellite

地上から見ていつも空の1ヵ所にとどまっているようにみえる人工衛星。同期衛星ともいう。赤道上高さ約3万 5900kmの円軌道 (静止軌道) に乗るように打上げられ,地球自転方向に自転周期とほぼ同じ 24時間で地球を1周するので,地上からは動かないようにみえる。アメリカ航空宇宙局が 1964年8月に打上げた『シンコム』3号が,太平洋上でほぼ静止。以後インテルサット系の商業用通信衛星が数多く静止軌道に乗っている。静止衛星は気象衛星などにも利用される。

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デジタル大辞泉の解説

せいし‐えいせい〔‐ヱイセイ〕【静止衛星】

地上からは静止しているように見える人工衛星。赤道上の高度約3.6万キロの円軌道上を、地球の自転と同じ周期で同じ向きに公転する。気象衛星・通信衛星などに利用。

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百科事典マイペディアの解説

静止衛星【せいしえいせい】

地球のまわりを地球の自転周期と同期して回り,地上からは静止して見える人工衛星。赤道上空約3万6000kmの軌道(これを静止軌道という)に打ち上げればその公転周期はほぼ24時間となり静止衛星となる。ただし太陽や月の引力の影響などにより軌道がずれていくため,一定の期間ごとに軌道修正を行わなければならない。通信衛星,気象衛星,放送衛星などに実用上きわめて重要なものが多いが,静止軌道を利用する人工衛星の数が増すにつれて,相互干渉等さまざまな問題も生じている。→宇宙通信
→関連項目人工衛星シンコム衛星通信衛星放送衛星

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大辞林 第三版の解説

せいしえいせい【静止衛星】

地上から見かけ上静止して見える人工衛星。赤道上空高度約3.6万キロメートル の円軌道に打ち上げ、周期を地球の自転と同時間の24時間となるようにする。通信・気象観測に利用。

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世界大百科事典内の静止衛星の言及

【人工衛星】より

…61年にはソ連が世界最初の有人人工衛星ボストーク1を打ち上げ,人間の宇宙空間への進出の第一歩をしるした。人工衛星の実用もこのころから本格化し,62年には,初の商業用通信衛星であるテルスター1が打ち上げられ,テレビ中継にも成功して,宇宙開発が実生活と密着したものとなりつつあったし,64年には,初の静止衛星シンコム3も打ち上げられている。日本でも1960年代初めには,多段式ロケットの打上げに成功し,人工衛星打上げ技術を整えつつあった。…

【静止軌道】より

…静止軌道は赤道上空高度約3万6000kmの軌道で,地球の重力場が完全な中心力場,かつ他の外乱が存在しなければ,軌道離心率は0度(完全な円),また軌道傾斜角も0゜となり,静止軌道上の物体は地球に対して完全に静止する。このような人工衛星は静止衛星と呼ばれる。ただし実際には,地球重力場のひずみや,月・太陽の引力の影響を受け,完全に静止することはなく,一般に軌道は移動していく。…

【通信衛星】より

…必要な電力は,太陽電池によって発電する。通信衛星をその軌道によって分類すると,静止衛星と低(中)高度衛星がある。低(中)高度衛星は地表から見て移動しており,見えない時間があるために通信できる時間が限られているので,多くの衛星通信には,静止衛星が用いられている。…

※「静止衛星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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