国際航空協定(読み)こくさいこうくうきょうてい(英語表記)International Agreement on Aviation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際航空協定」の意味・わかりやすい解説

国際航空協定
こくさいこうくうきょうてい
International Agreement on Aviation

定期的に有償で2ヵ国以上の領空にわたって人および貨物を輸送する定期国際航空業務に関する協定。この協定により国家は相互に定期国際航空業務を許可し合う。外国領域への飛行には,原則としてその外国の許可が必要であるが,特に定期国際航空業務はその外国に与える経済的利害が大きいので,その外国の許可がなければ行うことができないことになっている (国際民間航空条約7) 。 (1) 二国間協定の代表的なものとしては,国際間の定期航空運送事業を円滑に行うために結ばれる二国間双務協定がある。こうした双務協定のほとんどが 1946年アメリカ,イギリス両国間で結ばれた「バミューダ協定」を雛型にしている。 (2) 多数国間協定の典型的なものとしては,国際民間航空条約 (シカゴ条約) がある。これは国際民間航空機関 (ICAO) の設置など,国際航空の発達を促進するための統一機会均等の原則を達成することを目的として 1944年に結ばれた。

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