園貝塚(読み)ぎおんかいづか

日本歴史地名大系 「園貝塚」の解説

園貝塚
ぎおんかいづか

[現在地名]木更津市清見台二丁目

東京湾に注ぐ小櫃おびつ川下流左岸の標高四〇メートルの丘陵上に位置する。縄文時代中期中葉から晩期中葉までの遺跡ハマグリ、イボキサゴ主体で、東西一一〇メートル・南北一四〇メートルを超える馬蹄形貝塚。昭和三一年(一九五六)に発掘、同四四年・四五年に発掘して消滅した。埋葬人骨は計二一体以上発見され、中期の加曾利E式期は竪穴住居跡床面から屈葬の成人骨が五体発見され、後期の堀之内式期は昭和三一年には屈葬と土器棺葬、同四四年・四五年には伸展葬で発見されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android