最新 地学事典 「土壌呼吸」の解説
どじょうこきゅう
土壌呼吸
soil respiration
おもに土壌中の微生物と植物根の呼吸に由来し,土壌からの二酸化炭素(CO2)の発生を指す。土壌−大気間における炭素循環の主要な経路の一つであり,土壌微生物の有機物分解活性を評価する代表的な指標でもある。またCO2は最も影響力が大きい温室効果ガスであることから,近年土壌呼吸は地球温暖化問題との関連でも注目されている。一般に土壌呼吸の発生量は,温度,土壌水分,有機物含量などによって増減する。野外土壌における土壌呼吸の発生量は,土壌表面をチャンバーで覆い,その中に蓄積するCO2の濃度変化を赤外線ガス分析装置(IRGA)などで測定して求めることができる。
執筆者:坂本 一憲
参照項目:温室効果ガス
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

