コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

土壌微生物 どじょうびせいぶつ soil microbes

6件 の用語解説(土壌微生物の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

土壌微生物
どじょうびせいぶつ
soil microbes

土壌中に生活する微生物のすべてをさす。細菌類,藍藻類,鞭毛藻類ケイ藻類単細胞緑藻類酵母菌類,糸状菌類,原生動物繊毛虫類アメーバ類など。また超顕微鏡的生物であるリケッチアウイルスなども考えなければならない。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

どじょう‐びせいぶつ〔ドジヤウ‐〕【土壌微生物】

土壌中に生息する微生物。細菌・放線菌・糸状菌・藻類・原生動物・線虫など。生物遺体を分解し、自然界における物質循環に重要な役割を果たしている。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典の解説

土壌微生物

 土壌の表面もしくは内部で生活する微生物.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

どじょうびせいぶつ【土壌微生物 soil microorganism】

土壌中に存在する微生物で,細菌,放線菌,糸状菌,藻類,原生動物などをいう。肥沃な表土には,土壌1g当り細菌数が数十億,糸状菌の菌糸長が数百m,微生物の生体重が土壌有機物量の数%に達することがある。細菌は,エネルギーと炭素源を有機物から獲得している有機栄養細菌(従属栄養細菌)と,エネルギーは無機物の酸化や光エネルギーから,また炭素源は二酸化炭素から獲得している無機栄養細菌(独立栄養細菌)に分けられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

どじょうびせいぶつ【土壌微生物】

土壌中に生存する微生物の総称。細菌類・放線菌類・菌類・藻類、原生動物など。自然界における物質循環の中で大きな役割を果たしている。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土壌微生物
どじょうびせいぶつ
soil microbesoil microorganism

土壌中に生息する微生物をいう。土壌中には、細菌、放線菌、糸状菌(カビ)、藻類、原生動物、線虫類などきわめて多種多様の微生物が生活している。その活動は、自然界における物質循環に大きな役割を果たすとともに、土壌の性質に変化を与え、植物の生育に重要な影響を及ぼしている。
 土壌中の微生物のうち、もっとも多いのは細菌類で、1グラムの土壌中には数千万から数十億が生息している。細菌類の種類、作用はさまざまで、有機物の分解のほか、空気中の遊離窒素の固定、硝化、脱窒など特異的な作用をもったものもある。細菌に次いで多いのが放線菌で、土壌1グラム中に数万から数百万が生息し、複合脂質、セルロース、キチンなど分解しにくい有機物に作用する。糸状菌は一般には放線菌よりやや少ないが、森林土壌には多く含まれる。糸状菌には高等な糸状菌である担子菌類(キノコ類)も含まれ、セルロース、リグニンなどを分解する能力をもっているが、水田土壌には少ない。藻類はおもに土壌の表面近くに生息しており、水田土壌に多い。藍藻(らんそう)類、緑藻類が多く、藍藻類のなかには空中窒素を固定するものもある。
 これら土壌微生物が果たすもっとも大きな役割は、自然界における物質循環である。植物が生育した有機物を、土壌中の微生物の働きによって、炭酸ガス(二酸化炭素)と水に分解する。また、窒素の循環に関しても、有機物の分解によるアンモニアの生成、硝化細菌によるアンモニアの硝酸化成、脱窒細菌による硝酸の脱窒、根粒菌による空中窒素の固定など、いずれも土壌中の微生物の作用によるものである。このような物質循環の過程は、土壌の性質にも影響を与え、農業上重要な意義をもつ。有機物の分解に際し、微生物の働きが適度で、分解が適当な速さであれば、一部は直接高等植物に利用され、一部の有機物は高分子の腐植となって養分の貯蔵の役割を果たすとともに、土壌の物理性の改善に役だつ。寒冷で湿潤な所では、こうした微生物の作用がほとんどないため、植物が未分解のまま残って泥炭として蓄積され、農作物の栽培は不可能な場合が多い。また、熱帯の畑地では、逆に微生物の作用が盛んで有機物の分解が速いため、腐植が残らず、可溶性となった養分が流亡するため、土壌の肥沃(ひよく)度が低下する。とくに有機物の分解の過程で、微生物の作用によって生ずる種々の窒素の形態は、肥沃度や肥料の効果に深い関係をもっている。このように、植物の生育は土壌微生物の種類、活性によって影響を受けるが、他方、土壌微生物相も植物の影響を受ける。生育中の植物の根はアミノ酸、糖など微生物が好んで利用する多くの物質を分泌する。このような根から分泌される物質の影響を受ける範囲を根圏(こんけん)とよぶが、根圏の微生物相は、根の影響を受けない土壌とは著しく異なる。根系生息菌といわれる微生物相にあっては、高等植物の根に直接寄生、あるいは根の周囲に生息している。マメ科根粒菌は植物と共生関係にあり、植物に空中から固定した窒素を供給すると同時に、植物から光合成産物である炭水化物の供給を受けている。菌根菌も同様の共生関係にある。しかし、なかにはアブラナ科作物の根こぶ病菌のように根に寄生して害を与えるものもある。また、土壌中の微生物は互いに競合しながら生活している。放線菌のなかには、抗生物質を生産して細菌類の生育を抑制するものもある。さらに、同一作物を連作すると、特定の土壌病原菌や植物寄生性線虫の数が増えたり、あるいは活性が高まって、立枯病、つる割病などの土壌病害や根こぶ線虫病などの発生が多くなる。このように土壌中では多くの微生物が生存し、植物と微生物、あるいは微生物どうしが互いに影響しあい、複雑な様相を呈して生活しているが、個々の微生物の役割についてはまだ不明な点が多い。[梶原敏宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

土壌微生物の関連キーワード細菌学放線菌症微生物学遺伝子組換え微生物ストレプトミセス加熱致死時間好塩性微生物食品感染微生物殺虫剤細菌肥料

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

土壌微生物の関連情報