土師上村(読み)はじかみむら

日本歴史地名大系 「土師上村」の解説

土師上村
はじかみむら

武丸たけまるの字土師上はしかみに比定される。薑とも記す。宗像社家文書惣目録(宗二)薑村文書の項にある文和二年(一三五三)八月三〇日の「前社務氏俊紙屋主計入道へ書下」には「但当村有社家知行、為地頭方内簡要之間置之」とみえ、当村とは薑村と考えられる。前社務とあるが、このとき氏俊は大宮司になる前であった。また応永一五年(一四〇八)一〇月五日薑村は地頭方内であると石松源松など三人が連判した赤馬沙汰人誓文が載る。御調殿証状の項には、応永一五年八月二八日の「社領渋河探題満頼違乱之時、同探題甥御調三郎満直証状」が載り、「赤馬地頭方内薑」がみえる。当村は赤馬あかま庄の地頭方で宗像氏の支配下にあったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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