小字(読み)コアザ

デジタル大辞泉 「小字」の意味・読み・例文・類語

こ‐あざ【小字】

町村などのあざをさらに細分した行政上の単位小名こな。→大字おおあざ

しょう‐じ〔セウ‐〕【小字】

小さい文字。細かい文字。
幼時の呼び名。幼名

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精選版 日本国語大辞典 「小字」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じセウ‥【小字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 細かく書いた字。小さい文字。細字
    1. [初出の実例]「跡云。科罪。謂引律正文小字。結事文処為大字」(出典令集解(868)公式)
    2. 「金泥(きんでい)に書きたる少字(セウジ)の法華経也」(出典:源平盛衰記(14C前)三九)
  3. 幼少時代の呼び名。幼時の字(あざな)。幼名。
    1. [初出の実例]「小字、わらはな、童名、小字、これは幼少なる時の名なり」(出典:類聚名物考(1780頃)姓氏部七)
  4. 村・町などを小分けした区分。こあざ。小名(こな)

こ‐あざ【小字】

  1. 〘 名詞 〙 町村の字(あざ)を、さらに細かく分けた区域。小名(こな)
    1. [初出の実例]「堤、名村などといふ小字(コアザ)があった」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋二九)

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普及版 字通 「小字」の読み・字形・画数・意味

【小字】しよう(せう)じ

幼名。〔後漢書、傅燮伝〕時に北地の胡騎數千、に隨ひて郡を攻む。~燮(せふ)、然としてじ、(子)幹の小字を呼びて曰く、別、汝、吾が必ず死するを知るや。~汝、才智り。之れをめ、之れをめよと。

字通「小」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の小字の言及

【字】より

…行政区画の単位で,大字と小字とがあり,ふつう,字というのは小字である。元来は狭い範囲の土地の名であった。…

※「小字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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