土窪村
つちくぼむら
[現在地名]黒木町土窪
田本村の南に位置する。西流する矢部川に田代川・鹿子生川が注ぐ。天正一二年(一五八四)黒木氏の居城猫尾城が大友方に攻められた際、古屋・土窪の郷人二千人が立籠ったという(立花記)。文禄四年(一五九五)一二月の上妻郡内知行方目録写(筑紫家文書)に「黒木内土くほ村」とみえ、高一七七石余。また蓑毛村として高一四三石余とあるのは、村内の美野尾に関連するか。元和七年(一六二一)の郡村帳に土窪村とあり、玄蕃高一六五石余、小物成は山手米三石・茶年貢銭二貫三四〇文・漆年貢一九匁五分・樹木年貢銭二貫三三〇文・紙年貢紙一〇束・川年貢銭四貫三三文。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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