在職老齢年金制度(読み)ザイショクロウレイネンキンセイド

デジタル大辞泉 「在職老齢年金制度」の意味・読み・例文・類語

ざいしょくろうれいねんきん‐せいど〔ザイシヨクラウレイネンキン‐〕【在職老齢年金制度】

企業で働く60歳以上の高齢者の受ける老齢厚生年金を、賃金の額に応じて減額する制度。65~69歳の基礎年金は賃金額にかかわらず全額支給される。

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関連語 老齢厚生年金

共同通信ニュース用語解説 「在職老齢年金制度」の解説

在職老齢年金制度

現役世代の保険料負担が重くなる中、高齢者にも年金制度を支えてもらう目的で導入された。65歳以上で月収が賃金50万円と厚生年金10万円の合計60万円の場合、基準額(現在50万円)を超過した10万円の半分(5万円)が年金から差し引かれる。「50万円の壁」とも呼ばれる。厚生労働省によると、2022年度末時点で減額対象は50万人、減額総額は年4500億円だった。

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