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地位と役割の分化 ちいとやくわりのぶんか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地位と役割の分化
ちいとやくわりのぶんか

無組織あるいは未組織集団から組織集団へという社会学的な集団属性の漸次的変化を明らかにする尺度。つまり,集団としての組織は無組織ないし未組織の状態から上昇変化するものであるが,これを一般には集団の「構造化」あるいは「構造分化」と呼んでいる。この際この「構造化」ないし「構造分化」は集団の成員間の相互作用あるいは社会関係による地位役割の分化とその分化の明確化として考えられる。たとえば,無組織集団の典型的なものとしての群衆においては,せいぜい指導者と一般群衆との分化がみられるだけであり,しかもその地位と役割は,著しく一時的であり流動的である。組織集団の場合には,まず,こうした地位と役割は多様となり,指導者 (リーダー) ,中間的指導者 (サブリーダー) ,一般成員というような「垂直的分化」だけでなく,垂直的には同じ位置にある地位と役割の間で機能的にも分業化が進展する。これを「水平的分化」と呼ぶ。こうした多様に分化した地位と役割の相互承認が徹底し安定するのに応じて,その集団の「構造化」は進展していくものである。

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