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無組織集団 むそしきしゅうだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無組織集団
むそしきしゅうだん

未組織集団」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無組織集団
むそしきしゅうだん
unorganized group

無組織集団とは、組織集団とは異なって、集団メンバー間に一定の持続的で規則的な相互コミュニケーションがない人々の集まりをいう。普通、集団というときは組織集団をいう場合が多い。無組織集団の典型的なものが群集crowdと公衆publicである。
 群集とは、人々が個々ばらばらに、お互いになんらの関連もなく、たまたま一定の目的のために一定の場所に一時的に集まっている人々のことである。たとえば、映画を見るために映画館に集まった人々や、ホームで列車を待っている人々、また火事場に集まっている人々の群れや、さらにある事件をきっかけにして破壊的行動に出る暴徒の群れなど。したがって群集の現象形態は、秩序性、行動性、感情性などの点で状況に応じて異なってくる。
 他方、公衆とは、群集のように一定の空間に集まることを必要条件とするのではなくて、さまざまなマス・メディアを通して一定の世論形成の担い手になる人々のことである。この意味では、公衆は空間的には広い範囲にわたって拡散して存在しているが、精神的、心理的には相互に支持しあっている人々の集合体である。現代は公衆という用語よりも大衆massという用語がしばしば用いられるが、それは公衆が個性ある人々を前提としているのに対して、マス・メディアによって受動的に影響されやすい顔のない相互に匿名の人々の集まりを意味することが多い。しかし、大衆に社会運動や変革の担い手として能動的役割を期待する場合もある。[佐藤慶幸]
『清水盛光著『集団の一般理論』(1971・岩波書店)』

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