地球幼年期の終わり(読み)ちきゅうようねんきのおわり(その他表記)Childhood's End

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地球幼年期の終わり」の意味・わかりやすい解説

地球幼年期の終わり
ちきゅうようねんきのおわり
Childhood's End

イギリスの作家アーサー・クラーク人類進化テーマのSF。1953年刊。20世紀末の地球上空に突如出現した宇宙船隊。彼らは桁(けた)はずれに高度な科学をもつオーバーロードという異星人たちで、各国のあらゆる抵抗も通じず、地球は彼らの管理下に置かれ、やがて地球統一国家が実現する。それから50年後、地球が平和な黄金時代を迎えたとき、オーバーロードの宇宙船は地球に着陸して初めてその姿をみせた。身長3メートル、頭に角(つの)を生やし、こうもりのような翼をもった彼らは、まさに伝説の悪魔そのものである。その後、地球では超能力をもつ子供たちが次々に生まれ、新人種の誕生が明らかになる。幼年期を脱した人類はどこへ向かうのか。

厚木 淳]

『沼沢洽治訳『地球幼年期の終わり』(創元推理文庫)』

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デジタル大辞泉プラス 「地球幼年期の終わり」の解説

地球幼年期の終わり

アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』の別邦題。

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