地紙(読み)ジガミ

デジタル大辞泉 「地紙」の意味・読み・例文・類語

じ‐がみ〔ヂ‐〕【地紙】

扇や傘などに張るために、その形に切った紙。
金銀はくなどを張りつける下地の紙。
紋所の名。扇の地紙をかたどったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「地紙」の意味・読み・例文・類語

じ‐がみヂ‥【地紙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 扇や傘などに張るために、その形に切った紙。また、それを張ったもの。
    1. [初出の実例]「地かみよう、ほねにみがきをあてて、かなめしっかとして」(出典:虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初))
    2. 「津島団扇は〈略〉地紙(ヂガミ)に津島天王の六月十四日の夜祭同十五日の朝祭の図を画きたるものにて」(出典風俗画報・一一四号(1896)人事門)
  3. 金銀の箔(はく)などを張りつける下地の紙。鳥の子紙を最良とする。
  4. 紋所の名。扇の地紙にかたどったもの。丸に地紙、重ね地紙などがある。
    1. 丸に地紙@重ね地紙
      丸に地紙@重ね地紙
  5. その土地で産する紙。
  6. じがみうり(地紙売)」の略。
    1. [初出の実例]「小間ものと地帋みそごい咄をし」(出典:雑俳・柳多留‐二(1767))

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