地質区(読み)ちしつく

最新 地学事典 「地質区」の解説

ちしつく
地質区

geologic province

地質的諸事象の総体的特徴に着目して設定される地域区分単位。ある期間にわたって行われた堆積作用・火成作用・変成作用・地殻運動などの性質や地史がその区域内で同一で,隣接地区のそれらとは異なることで特徴づけられる広い地域。類似の岩石化学的特徴をもつ火成岩の形成される区域は岩石区(petrographic province),古地理・古生物分布に着目した地域区分は,それぞれ古地理区(palaeogeographic province),古生物地理区(palaeontologic provinceまたはpalaeobiogeographic province)という。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「地質区」の意味・わかりやすい解説

地質区
ちしつく

長い期間にわたって同じような地史をたどったことにより、その地域内では、地質学的特徴が同一の、広範な地域をまとめた地域区分を地質区という。同じような構造発達史をたどった、したがって同じような地質構造をもった地域は構造区、成因的に同じ種類のマグマに起因すると考えられる火成岩の貫入噴出によって特徴づけられる地域は岩石区とよばれる。このような地質学的な特徴と、それに作用する気候的な特徴とが、両方ともに類似していると、その地域は同じような地形発達史をたどる。それが隣接地区とは異なるとき、その地域は、地形区として一括される。地質区は時代とともに変化し、その占める地域と期間は時代によって異なる。地質時代の地形区は、その気候や植生まで含めて、昔の自然地理区とも考えられ、古地理区とよばれる。

[花井哲郎]

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