地震波トモグラフィー(読み)じしんはともぐらふぃー(英語表記)seismic tomography

知恵蔵の解説

地震波トモグラフィー

X線や超音波などによる人体のCT(コンピューター断層撮影)と同様の原理で、地震波速度の3次元的分布を求め、地球内部の様子を明らかにする診断手法。震源から観測地点まで地震波が到達する時間は、地球内部の不均質性を表す。様々な方向からのずれを地震波の通過経路に逆投影することで、地震波の速度異常の分布を推定。これからマントル内にスーパープルームの存在が推定され、6億年にわたる沈み込みの歴史と関連づけて、地球の表層から深部まで全体像の動きを捉えるプルームテクトニクスが提唱された。

(斎藤靖二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

じしんは‐トモグラフィー〔ヂシンハ‐〕【地震波トモグラフィー】

地震波の伝播時間の差を利用して、地球内部の三次元構造を調べる手法。医療分野のCTPETと同じ原理で内部構造(速度分布)を画像化する。この手法により、日本付近の太平洋プレートの沈み込みや、プルームテクトニクス説を裏付ける、南太平洋やアフリカ大陸直下の巨大なホットプルームなどの構造が確認された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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