地震酔い(読み)ジシンヨイ(その他表記)Earthquake ‘Hangover’

デジタル大辞泉 「地震酔い」の意味・読み・例文・類語

じしん‐よい〔ヂシンよひ〕【地震酔い】

地震が起きていないにもかかわらず、地震のような揺れを感じること。乗り物酔いと同じように、地震による揺れの刺激内耳に作用し、自律神経の失調状態を起こすと考えられている。
[補説]平成23年(2011)の東北地方太平洋沖地震後、この症状を訴える人が増えた。本震の揺れが長く続いたことや、余震が頻発したことなどが関係していると見られる。

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知恵蔵mini 「地震酔い」の解説

地震酔い

大型地震の後に起こる余震などで、繰り返される揺れによって、実際は揺れていないにもかかわらず、「身体が揺れている」という感覚が生じ、めまい、気持ち悪さ、吐き気を覚え、不眠にもつながる症状のこと。「後揺れ症候群」とも呼ばれる。地震で身体が揺さぶられることによって車酔いと同様に、視覚三半規管など平衡感覚をつかさどる器官の感覚にずれが生じ、これらの症状が引き起こされると考えられている。通常は地震直後の数分間から長くても2日間で平常の感覚に戻るが、余震などで揺れが頻繁に起こると、「地震酔い」がなかなか治まらないという専門家の報告が、東日本大震災の際に多数あった。

(2016-4-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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