ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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翻訳|aftershock
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(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)
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地震(本震)がおきたあとに、引き続きおきる地震。地震の規模や数の大小はまちまちだが、ほとんどの地震は余震を伴う。一般に震源が浅い地震は余震が多く、震源が深いときには少ない。深い地震には余震がないこともある。
本震が大きいときには余震も大きいことがあり、経験的には本震よりもマグニチュード1ほど小さい地震が最大の余震であることが多い。しかし、どんな大きさの余震がいつおきるかはわかっていない。また、余震は被害を生じることがある。とくに本震で弱った建築物や土木構造物が余震で倒壊することもあり、警戒が必要である。
余震の数は、時間とともに指数関数の形で減るので、しだいに余震の回数は減っていくが、なかなか終わらない。感度の高い地震計を使って小さい地震まで観測すると、大きい地震の余震が何十年以上たっても続いているのがわかる。たとえばアメリカのミズーリ州とケンタッキー州の州境では、1811年から1812年にかけての3か月弱の間に、マグニチュード8を超える大地震が続けて3回もおきた。ニュー・マドリッド地震といわれ、この余震は約200年以上経過した現在でもまだ続いている。ところで余震としておこる地震がほかの地震と性質が違うわけではないので、余震だけをほかの地震と区別することはできない。そのため地震活動が盛んなところでは、余震はほかの地震に紛れてしまう。日本と違ってアメリカのほとんどの地域では通常の地震の活動レベルがごく低いので、これほどあとになって小さな地震がおきても、余震に違いないとわかるのである。日本では内陸でおきた大地震、濃尾地震(のうびじしん)(1891)の余震が数十年間観測されていたが、その後は普段の地震活動に紛れてしまった。
学問的には、余震は本震がどんな地震だったのか、どんな地震断層がどうすべって本震をおこしたのかを詳細に研究するための大事なデータを提供する。このため大地震のあとに震源近くに臨時に地震計を設置して、数週間から数か月間余震の観測を行うことが多い。
なお地震には、本震―余震型としておきるもの以外に、双子地震や群発地震もある。「本震」がおきたときには、これらのどれに属するのかわからない。これらの地震では、あとからおきる地震のほうが大きい例もあるので注意が必要である。
[島村英紀]
『島村英紀著『地球の腹と胸の内――地震研究の最前線と冒険譚』(1988・情報センター出版局)』▽『島村英紀著『日本人が知りたい巨大地震の疑問50――東北地方太平洋沖地震の原因から首都圏大地震の予測まで』(サイエンス・アイ新書・ソフトバンククリエイティブ)』
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…地震の直後に気象庁が発表する震源地は震央の地名であるから,○○沖地震というように震央が海域の地震でも,震源域は内陸に及んでいることもある。震源域の位置や形は,その地震の後に起こる多数の余震の震源の分布や,地震に伴う地殻変動その他を分析して求められる。 地震には震源がほとんど地表付近のごく浅い地震から,700kmも深い所に起こるものまで,さまざまな深さのものがある。…
※「余震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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