坂本宇頭麻佐(読み)さかもとの うずまさ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂本宇頭麻佐」の解説

坂本宇頭麻佐 さかもとの-うずまさ

?-? 奈良時代武人
神亀(じんき)元年(724)の征夷(せいい)軍にしたがった功により翌年勲六等,田2町をあたえられた。天平(てんぴょう)9年常陸守(ひたちのかみ)のとき持節副使のひとりとして陸奥(むつ)に派遣され,多賀柵(宮城県多賀城市)にいたり,玉造柵(宮城県古川市)をまもった。姓は坂下ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「坂本宇頭麻佐」の解説

坂本宇頭麻佐

生年生没年不詳
奈良時代の武人。氏は坂下とも書く。姓は朝臣。天平9(737)年1月常陸守のとき,蝦夷勢力の強い男勝村(雄勝村とも。秋田県羽後町)を制し陸奥から出羽に至る直通路を開くための持節副使となり,陸奥国に派遣された。そして4月に海道山道の蝦夷の動揺を抑えるため諸城柵を固めたときには,兵を率い玉造柵(古川市)を鎮撫した。

(館野和己)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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