均田(読み)きんでん

精選版 日本国語大辞典 「均田」の意味・読み・例文・類語

きん‐でん【均田】

〘名〙 土地人民に平等に分け与えること、また、その田や制度。→均田法。〔漢書‐王嘉伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「均田」の読み・字形・画数・意味

【均田】きんでん

成人に四十畝、婦人に二十畝を分与する制。漢代に限田制の形で一時行われ、のち、北朝で実施された。〔漢書、王嘉伝〕(馬都尉)賢に二千餘頃を賜ふ。均田の制、此れより墮()壞(きくわい)す。奢僭放縱、陰陽を變亂す。

字通「均」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の均田の言及

【均田制度】より

…江戸時代の土地政策。均田とは土地を平等に分けて均等にすることであり,〈おのれ田なくて,豪民の田をかりて田つくる……民みなおのが田をつくりて,年貢をひとかたに出すやうにぞあらまほしき,それは均田の法にまさることあらじとぞ思ふ〉(中井履軒《均田茅議》)と地主的土地保持の改革は近代以前にも思考された。均田政策とよばれるものは1664年(寛文4)対馬藩の寛文改革にもあるが,大々的に地主の土地処分と分給を行ったのは佐賀藩である。…

※「均田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android