日本歴史地名大系 「坪沢古窯跡群」の解説 坪沢古窯跡群つぼさわこようせきぐん 愛知県:渥美郡田原町加治村坪沢古窯跡群[現在地名]田原町加治 稲場汐(しお)川の左岸に広がる加治(かじ)台地と新美(にいのみ)台地を分ける谷の谷頭一帯に古窯が群在し、総数は六〇基以上と推定されている。北支群に属する一八基のうち、第一―五号窯が調査され、いずれも加治台地縁の標高約一五メートルの東南斜面に位置している。調査された古窯は、いずれも分炎柱をもつ長大な窖窯である。出土遺物は、肩に「万」字を刻した壺や広口瓶、灰釉を破風状に施した山茶碗、小皿、輪花山茶碗が豊富にみられるが、いずれも一二世紀中葉の特徴をもっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by