垂んとする(読み)ナンナントスル

デジタル大辞泉 「垂んとする」の意味・読み・例文・類語

なんなん‐と◦する【垂んとする】

[動サ変][文]なんなんと・す[サ変]《「なりなんとす」の音変化》その状態になろうとしている。もう少しでそれに及ぼうとする。「10年に―◦する歳月
「棟梁年を経て地に傾き殆んど仆るるに―◦す」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「垂んとする」の意味・読み・例文・類語

なんなん‐と・する【垂とする・向とする】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]なんなんと・す 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「なりなんとす(垂━)」の変化した語。目標を「に」で受けて ) もう少しでなろうとする。今にもなろうとする。
    1. [初出の実例]「獲たる所の経論七百部に向(ナン)なむとす」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)八)

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