なん(読み)ナン(その他表記)nang

デジタル大辞泉 「なん」の意味・読み・例文・類語

なん[係助・終助]

[係助・終助]なむ[係助・終助]

ナン(〈ヒンディー〉naan)

インド中近東の平焼きのパン小麦の精白粉に牛乳バターなどを練り込んで発酵させてから、タンドールとよぶかまど内壁に貼りつけて焼く。

な◦ん[連語]

[連語]なむ[連語]

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精選版 日本国語大辞典 「なん」の意味・読み・例文・類語

ナン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ヒンディー語] naan ) インドや中近東の、平たく焼いたパン。小麦の精白粉に卵・バターなどを練り込んで発酵させてから、タンドールとよぶかまどの内壁に張りつけて焼く。
    1. [初出の実例]「あまったナンは、食卓の布にくるみこんで、もってゆく」(出典:モゴール族探検記(1956)〈梅棹忠夫〉五)

ナン

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ナンセンス」の略 ) 馬鹿げたおかしさ。昭和初期に「エロ」「グロ」と並んで使われた語。
    1. [初出の実例]「エロ・ナン渦巻く千九百三十年代の銀座カフェには」(出典:銀座細見(1931)〈安藤更生〉九)

なん

  1. 〘 感動詞 〙 俗謡に用いられたはやしことば。
    1. [初出の実例]「独り寝(ぬ)る夜の此の長枕、なん、切りて捨てうやれ、要らぬもの、なん」(出典:歌謡・落葉集(1704)一・茶の湯)

な‐・ん

  1. ( 完了の助動詞「ぬ」の未然形に推量の助動詞「む」の付いたもの ) ⇒なむ

なん

  1. 〘 係助詞 〙なむ

なん

  1. 〘 終助詞 〙なむ

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改訂新版 世界大百科事典 「なん」の意味・わかりやすい解説

ナン
nang

ジャワワヤン影絵芝居)が南タイに入ったもので,彩色した黄牛の革製の像を操り白布に投影する大衆娯楽。大きな革(ナン)を用いる大革(ナン・ヤイ)と普通のタルン革(ナン・タルン)の別がある。タルンの語源には4説あるが定かではない。白布は3.5m四方で,その後方0.3mにバナナの木の幹を横たえ,その幹に革に結わえた竹を挿し,その後方からあかりを照射する。皮を操り弁士を兼ねるのは座頭の仕事である。楽隊は太鼓3種,銅鑼(どら),シンバル,笛からなる。開演までには種々の儀式がある。中部では《ラーマキエン》のみを演じ,葬儀の際,喪主一座を呼ぶ。南部では今はおもに新作の滑稽話を慶弔を問わず演じる。演技で最も要求されるのはユーモラスな表現である。なお,映画が初めて日本から入ったとき日本革(ナン・ジープン)と称されたが,現在口語で単にナンといえば映画をさす。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「なん」の意味・わかりやすい解説

ナン
Nunn, Trevor Robert

[生]1940.1.14. イプスウィッチ
イギリスの演出家。ケンブリッジ大学卒業。 1965年ロイヤル・シェークスピア劇団 RSCに加わり,1968年同劇団の芸術監督,1978~87年首席演出家を務める。シェークスピアの『冬の夜ばなし』 (1969) ,『ジュリアス・シーザー』 (1972) などを演出する一方で,ミュージカルも多く手がける。フリーで A.ロイド・ウェバーと組んだ『キャッツ』 (1981) の演出ではトニー賞を受賞。 RSCでも『レ・ミゼラブル』 (1985) のヒット作を生んだ。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「なん」の解説

ナン【(ヒンディー)】

インド北部などで作られるパンのような食品。小麦粉を水で練って発酵させた生地を平たくしずくのような形にのばし、タンドールという壺(つぼ)形の土の窯(かま)の内側の壁に貼りつけて焼く。カレーとともに食べることが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「なん」の解説

ナン

松尾忠男の小説。1962年、第1回文藝賞中・短編部門佳作受賞。

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