垂衣(読み)すいい

精選版 日本国語大辞典 「垂衣」の意味・読み・例文・類語

すい‐い【垂衣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「易経繋辞・下」に「黄帝堯舜垂衣裳天下治」とあるところから ) 天下を治めること。また、天子有徳の天子。
    1. [初出の実例]「故能西羌梯険、貢垂衣君」(出典性霊集‐五(835頃)為大使与福州観察使書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の垂衣の言及

【被り物】より

…この時代武士は,藺を綾編みして頭部をとがらせた綾藺笠を,女子は大型の浅い菅の市女(いちめ)笠を広く着用した。また女子では,日よけ雨よけを兼ねた垂衣(たれぎぬ)や,外出用で顔を隠す被衣(かずき)なども行われた。室町時代の被り物はだいたい前代の継承で,男子では烏帽子,藺や菅の笠,女子では市女笠と,白や黒の布を使った手ぬぐいかぶりの系統の桂包(かつらづつみ)が用いられた。…

※「垂衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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