垣間見ゆ(読み)カイマミユ

デジタル大辞泉 「垣間見ゆ」の意味・読み・例文・類語

かいま‐み・ゆ【垣間見ゆ】

[動ヤ下二]《「かきまみゆ」の音変化》物のすきまから見える。
「その夕暮れの折からに、―・えにし面影を」〈松の葉・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「垣間見ゆ」の意味・読み・例文・類語

かいま‐み・ゆ【垣間見】

  1. 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 物のすきまから見える。ちょっと見える。ちょっと姿が現われる。
    1. [初出の実例]「さすがに御気色いぶかしく思しけるかとよ、かいまみえさせ給ひしを、いと浅ましと恨みかこち」(出典:大観本謡曲・和布刈(1539頃))
  3. ( 「みゆ」は相手から「見られる」の意で ) ちょっと逢う。
    1. [初出の実例]「まづ此あみ戸をあけてたべ、其御かたにかいまみへ、仰にしたがひかへるべし」(出典:浄瑠璃・滝口横笛(1676)道行)

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