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松の葉 まつのは

9件 の用語解説(松の葉の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

松の葉
まつのは

江戸時代中期の歌謡集。秀松軒編。5巻。元禄 16 (1703) 年刊。序文に三味線の名手を列挙し,書名の由来を述べる。巻1は三味線組歌の集成,巻2は長歌 50曲,巻3は端歌 73曲 (本調子 35,二上り 16,三下り4,騒ぎ 18) ,巻4は吾妻浄瑠璃の部で 21曲を収め,巻5は「古今百首なげぶし」,終りに「歌音声・并三味線弾方心得」を付す。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

まつ‐の‐は【松の葉】

松の木の葉。まつば。
贈り物の上包みなどに、粗末な品物の意を表すためにしるす語。寸志。
「ほんの手土産、―ぢゃと思うて下され」〈伎・助六

まつのは【松の葉】[書名]

江戸中期の歌謡集。5巻。秀松軒(しゅうしょうけん)編。元禄16年(1703)刊。当時の上方で伝承・演奏されていた三味線歌曲の歌詞を分類・集成したもの。

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百科事典マイペディアの解説

松の葉【まつのは】

近世歌謡集。5巻。秀松軒編。1703年刊。室町末期から江戸初期の流行小歌(こうた),江戸初期から元禄の長歌(ながうた)(組歌(くみうた)形式の流行歌謡),元禄ころの端歌(はうた),吾妻(あずま)浄瑠璃投節(なげぶし)など,三味線歌を集める。

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献辞辞典の解説

松の葉

松の葉に包むほど僅かであるということで、「ほんの手土産で す」という意味合いがあり、先様に訪問する際に持参する手土産の表書きの献辞(上書き)に用 いられます。

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世界大百科事典 第2版の解説

まつのは【松の葉】

秀松軒編の歌謡書。1703年(元禄16)刊。編者の伝記は未詳であるが,第2巻の〈長歌〉の中の月見,夏草,花見の3章が,流石庵羽積(さすがあんはづみ)著《歌系図》(1781刊)に秀松軒作詞とあるのによれば,音曲や俳諧に遊んだ市井の一粋士か。書名の由来については巻頭の序に〈秀松軒の木のもとにかきあつめぬれば松の葉と名づけぬるもむべなるべし〉とある。近世前期における上方の三味線歌謡を集成した最初の書で,巻頭に三味線発達の由来を記した序があり,各巻首に目録を掲げる。

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大辞林 第三版の解説

まつのは【松の葉】

松の木の葉。まつば。
寸志の意で、贈り物の包み紙の上に書く語。松の葉に包むほどわずかである意を表す。 「ほんの手土産、-ぢやと思うて下され/歌舞伎・助六」

まつのは【松の葉】

歌謡集。五巻。秀松軒編。1703年刊。組歌・長歌・端歌・吾妻浄瑠璃・投節など上方の三味線歌謡の歌詞を分類・集大成したもの。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

松の葉
まつのは

江戸初期に成立した歌謡書。五巻。1703年(元禄16)京都刊。秀松軒(しゅうしょうけん)編。編者の伝記など未詳だが、書名が編者の名にちなんだことが序文に記されている。上方(かみがた)において職業的演奏家(盲人演奏家)によって伝承されてきた近世初期三味線歌曲の歌詞を集成した最初のもので、歌謡史、日本音楽史上貴重な書。第一巻―三味線組歌21曲および「秘曲相伝之次第」、第二巻―長歌(ながうた)50曲、第三巻―端歌(はうた)73曲、第四巻―半太夫節(はんだゆうぶし)などの吾妻浄瑠璃(あづまじょうるり)21曲、第五巻―古今百首なげぶし(投節)と「哥音声并三味線弾方心得(うたおんせいならびにさみせんひきかたこころえ)」よりなる。翌04年(宝永1)には、本書の補遺的性格をもつ大木扇徳(せんとく)編『落葉(おちば)集』七巻が刊行され、主として劇場歌謡、踊歌、流行唄(はやりうた)の歌詞が絵入りで収録されている。[茂手木潔子]
『浅野健二校注『松の葉』(『日本古典文学大系44 中世近世歌謡集』所収・1959・岩波書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の松の葉の言及

【日本音楽】より


[近世]
 現在民謡と呼ばれる歌の99%は,近世つまり江戸時代の所産である。この期の民謡の歌詞は,都会地流行の歌謡とともに,《糸竹初心集》《淋敷座之慰(さびしきざのなぐさみ)》《大ぬさ》《松の葉》などに収められ,《大ぬさ》《糸竹初心集》には楽譜も記されている。しかし,純粋な民謡を集めたものとしては,《山家鳥虫歌》《鄙迺一曲(ひなのひとふし)》,鹿持雅澄(かもちまさずみ)編の《巷謡編》(1835)などが有名である。…

【春駒】より

…元禄年間(1688‐1704)には《参会名護屋(さんかいなごや)》でも踊られた。なお,1703年刊の《松の葉》にも長歌の《春駒》が市川検校の作として収載されている。(3)郷土玩具。…

【半太夫節】より

…貞享・元禄(1684‐1704)のころに流行した。《松の葉》(1703),《若緑》(1706),《松の落葉》(1710)などによると,当時上方では,江戸を代表する浄瑠璃として,盛んに演奏されており,肥前節(江戸肥前掾),河東節とともに江戸節ともいわれた。その曲節は主として弟子の初世十寸見河東(ますみかとう)をへて河東節に伝わったが,その他の三味線音楽にも〈江戸〉または〈江戸がかり〉として,優雅で淡泊な雰囲気を出すときに使われている。…

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