埋樋(読み)うずみひ

精選版 日本国語大辞典 「埋樋」の意味・読み・例文・類語

うずみ‐ひ うづみ‥【埋樋】

〘名〙 (「うずみび」とも) 地中に埋めておいて水を通す樋(とい)暗渠(あんきょ)。⇔懸け樋(ひ)
地方凡例録(1794)九「埋樋立とひ〈略〉竪樋内法八九寸四方埋ひに仕こむ」

うめ‐どい ‥どひ【埋樋】

風俗画報‐二四一号(1901)桜川「此下水、今も榎坂辺より石の埋樋にて潮見坂脇を通じ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の埋樋の言及

【樋】より

…河内国狭山池の破損・縮小は,東西2個の排水樋門(余水吐ともいう)の一つ〈西除げ〉の破壊によってであった。 池の樋には埋樋と尺八樋の2種があった。埋樋は単に池堤の土中に横に伏せるものである。…

【溜池】より

…明治初年の再興後,戦後に完成した讃岐満濃池の堤嵩(かさ)上げ(50%の貯水量の増加を見た)以前の吐口は,天然の岩盤の中をくり抜いて設けられていた。樋としては堤の土中へ横に伏せる〈埋樋〉があるが,大池の場合には堤へ縦に取り付け,樋に数ヵ所上から下へ順々に径3.4寸(10cm)内外の穴をあけて栓を差し込み,溜水の水位の低下に伴って上から順次栓を抜き底水までも流出させる尺八樋がある。1631年(寛永8)から1854年(安政1)までの満濃池樋は5段の立樋をもつ典型的な尺八樋であり,狭山池の西樋,中樋も尺八樋管であった。…

※「埋樋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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